大地を旅する。

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2012年 10月 05日

森林限界を超えて生きるハイマツの森

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槍ヶ岳~南岳の稜線にて。ここはいわゆる森林限界を越えた不毛の大地と言われいてガレ場が続くと予想していたが、たくましいハイマツが名のとおり地面を這いながら森を形成していた。森というには大げさかな・・・


でも、サハリンや千島列島の平地では、ハイマツは高木として天にむかってそびえているそうだ。

地面に這うようにして生きるこの松は、本来上に伸びたいのだろう。しかし、強風が吹き荒れる日本の3000m級の山々では、それを許してはくれない。

屋久島の杉もまた標高の低い栄養分豊かな里にニッチを求めているが、手ごわい照葉樹林が幅をきかせているので入り込む余地がなく、泣く泣く標高の高いところに生きる場所を見出している。(と、僕は予想している。)

人が照葉樹林を切り、杉を植林したところは、すくすくと杉が育っているが、照葉樹林が色濃く残っている西部の森で、杉の巨木を探すのは難しい。里で1000年以上生きる屋久杉を見つけることもまた困難だ。

楽して快適に生きたいと思うのは動物も植物も、もってうまれた性だけど、その思いが叶った生きものは得てして心身ともに腐りやすい。

厳しい環境で生き抜いてきた者のみが、生命力たくましく強く生きていくことができる。

それが、この星のサダメだと、写真のハイマツは無言で僕に言う。
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by shunzo_rikutabi | 2012-10-05 21:09 | 燕岳~槍ヶ岳~穂高(長野県)


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